今さら聞けないポケモン用語!「レート2000未満の奴には人権がない」を徹底解説!
巷で話題の噂を調査するシリーズも今回で8回目。これも日頃から応援してくださる皆さんのおかげです。
そして、今回。記念すべき8回目のテーマは、、、
ポケモン対戦でよく聞く「レート2000 = 人権」とは何か、そして本当に「レート2000未満だから人権がないのか」です。
「レート2000に乗っていないから人権がない」と勘違いしている人がいるかと思ったので今回の記事を書きました。この記事が人権について考えるきっかけになれば幸いです。
こんな長い文章一々読んでられるかという人は最後に書いた結論を読むだけでも大丈夫です!
あなたも一緒に人権をゲットしましょう!
注: ポケモン初心者向けの記事ではありますが、日本語初心者向けの記事ではありません。
ポケモンの人権
まずはポケモン対戦における「人権」について考えてみましょう。人権と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
色々あるかと思いますが、多くの人がまず想像するのは「基本的人権」ではないでしょうか。誰もが持っている権利ですね。小学生でも身に付けている知識です。
ですが当然、基本的人権=ポケモンの人権ではありません。レート2000に載っていないからといって、相手をサンドバッグにして良いなんてことはありません。
ではポケモン対戦をする資格のことでしょうか。これも違います。...たぶん違います。
仮にレート2000未満の人にはポケモン対戦をする資格がないとしましょう。
「ポケモン対戦をしているならレート2000くらい乗って当たり前、上を目指して当たり前、それすら出来てない奴に人権なんていらない。雑魚は消えろ」みたいなのが正しい世界。
体育会系が嫌いなはずのポケ勢がこんなことを言うはずがないのですが、万が一これを認めてしまうと大変なことになってしまいます。倫理的に良くないとかゲームなんだから自由にさせろとか、そんな次元の話ではありません。
これはポケ勢の生死に関わる問題です。どういうことか。具体的に見てみましょう。
レート2000未満はポケモンをやめるべき世界に住むAくん。
Aくんは今期もポケモン対戦でレート2000に乗ることが出来ました。ウキウキです。人権を獲得出来ました。これでポケモンをやめなくて済みます。
一方でリアルの世界に戻ったAくん。リアルの世界にもレート2000のようなラインは存在します。
友達がいて当たり前、恋人がいて当たり前、結婚出来て当たり前、運動や勉強が出来て当たり前、仕事が出来て当たり前etc...
たしかに社会に適合出来ている人からすればこんなのレート1600程度でしかないのかもしれません。しかしポケ勢にとってはレート2000相当、いや2500相当のラインです。
そんな当たり前が蔓延るリアルの世界でポケ勢のAくんは一体どれほどのレートになるのでしょうか。もちろん3桁です。人生を送る才能なんてあるはずがありません。そんなAくんが人生をプレイする資格なんてあると思いますか?
もちろん生きる資格などありません。なぜいまだに生きているのかという問題が生じてしまいます。怖いですね。
これで冒頭に挙げた「生死に関わる」の意味が分かってもらえたかと思います。
才能がなければやめるべき世界のポケ勢は全人類人生を辞めなければならないのです。
高学歴も多く賢いポケ勢の人たちがこんなブーメランを投げるようなアホな行為をするでしょうか。めちゃくちゃしそうですが、自虐が好きなポケ勢でも流石にこれはないでしょう。
それではマウントを取る権利?もちろん違います。ネットに毒されて、レート2000に乗ればマウントを取れると考えている人もいるかもしれませんが、十中八九エアプが適当なことを言っているだけです。レート2000にそんな力はありません。
「じゃあポケ勢が言っている人権って何なの!?」「イライラする😡」「switch食べそう💢」と怒っている人もいるかと思いますが、ここで使われている人権とはおそらく「発言権」のことでしょう。
もしくは自分に自信がないため周りの評価でしか自らの価値を測れない人間が、他者よりも優れたところを周囲に示すことでなんとか自分の居場所を作り、その居場所を守るべく自分が価値ある人間だと証明し続けるために必ず達成しなきゃダメだと自らに課した条件のことかもしれません。
ということで以下では「ポケモンの人権=発言権」として書いていきます。後者については触れません。特に理由はありませんが深掘りしていたらトラウマが蘇ったから書くのをやめました。
発言権と言うと「レート2000に乗ってない人は喋っちゃダメなんですか〜?」とか言ってくる小学生の出現が予想されます。今までの経験から言って間違いないでしょう。
誰でも好きなように発言して良いと思います。それを止める権利は誰にもありません。レートが高かろうが低かろうが発言することは自由です。問題ありません。
たとえその発言が間違っていたとしても、どんどん発言すれば良いと思います。失敗こそが人を成長させる源です。発言をやめろと誰が言えるでしょうか。
しかし当然ですが、発言を自由にしていいのはあなただけではありません。自由な発言はあなたに付与された固有スキルではないのです。間違った発言にはツッコミが入ります。「エアプは半年ROMってろ」と。他人がエアプ発言を指摘するのもまた自由です。
指摘だけならまだしも、そのミスを晒してネタにする輩までいます。もちろん僕は晒さないし晒しを絶対許してはいけないと思っていますが、エアプ発言を否定されたからといって「やっぱり低レートには発言権がない」とは言えないはずです。
否定されたのは低レートが理由ではなく、単純に間違っていることが理由だからです。
たしかに否定される側にとってはすごく辛いことかもしれません。低レートだからそんな風に言われるんだ...そう考えるようになるのも分かります。
ですが、その指摘を受け入れてみることでまた変わった見方が出来るかもしれません。
僕もポケモンを始めた頃、こんな経験をしました。
七世代、サンムーンの話です。メタグロスのアイヘ怯みで鈍いを積んだカビゴンを突破されたことにイライラしてこんなツイートをしました。
「グロスのアイヘでしか突破出来ない奴は催眠ゲンガーとやってること一緒だから」と。
すると何人かからリプライが飛んできたのです。
「いや全然違うから」
そのリプを見たときは「なんやこいつ」と思いましたが、説明を聞いていくうちにだんだんとその意見に納得していくようになりました。
たしかに催眠術は外したら相手に与えるダメージは0。何のリターンもなく反撃されてしまいます。一方でアイアンヘッドはダメージを与えながら、怯みを狙えます。怯み効果はあくまでおまけというわけです。
この説明を聞いて、やっぱり強い人は理論立てて説明出来るから強いし説得力が違うんだなと実感しました。
そのうちの1人は絵を描いてまで丁寧に説明してくれました。何年も前の話なので相手はもう忘れているかもしれませんが、僕は今でもその人のことが好きです。
こうして相手の意見を受け入れることで見方を変えることが出来ました。
そんな経験を経た今ではこう思えるようになりました。「アイヘ怯みでしか突破出来ないような選出する奴はやっぱりゴミだわ」と。
得られた教訓は一つ。それっぽいこと言ってれば相手も納得しそうだなということです。それが記事を書く上でとても役に立っています。
話を戻します。
もちろん、エアプ発言をする人間の95割は低レートかエアプなので必然的に「低レートには発言権はない、黙ってろ」と言われてしまう側面はあると思います。
例えばこんな感じで、
羽休めの効果とドリュウズのつのドリルでアーマーガアを確一という説明に対して、
鈍足で頑丈持ちのエアームドが強いというコメントが来たとします。
おそらくこの発言の意図は、素早さが低ければ後攻で羽休めが出来る利点があること+頑丈でつのドリルを無効に出来ることが言いたいのでしょう。意図は分かります。意味は分かりませんが。
もちろん実際は、鈍足(アーマーガアよりエアームドの方が速い)だし、頑丈持ち(型破りで頑丈を貫通)のエアームドなので全て間違っています。
ですがこんなエアプ発言でも良いのです。そして、エアプ発言やミスを指摘されたとしてもそれは低レートが理由ではないことは一目瞭然です。
これを見て「低レートには発言権がない」と思う人はいないはずです。当然ですよね。間違いを指摘されただけなので。レートの高さなんて関係ありません。ミスを指摘されたくなければ発言しなければ良いだけです。
正しい意見でも聞いてもらえないことはある
それでも人権がないと感じる人の多くは次の場合ではないでしょうか。
「正しい意見を言ったのに否定された」「◯◯さんが同じことを言ったらみんな受け入れるくせに...」こんな意見もあるかと思います。実際、発言自体は正しい人も多い気がします。
マックのJK風に言うと 「発言自体が正しくても受け入れてもらえないときあるけど、誰が言うかではなく、発言の内容、言葉の本質を捉えていきたいよね」みたいな感じでしょうか。
日本語訳すると「話を聞いてもらう努力はしたくないけど、発言は正しいんだから周りはちゃんと受け入れるべき。俺は間違ってない。」です。
たしかに正しい意見が周りに受け入れてもらえない場面は往々にしてあります。それはなぜなのか。
「やっぱり低レートだから人権がないんだ...」と思っている人たち。その通りです。いや半分正解、半分間違いです。
なぜ高レートの人の発言は支持されやすいのでしょうか。理由は簡単です。その人の発言に説得力があるからです。それを証明する客観的な指標があるからです。
自分を受け入れてもらうために必要なことは兎にも角にも相手から信用されることです。レート2000に乗ると達成感や安心感と共に、周りからの信用を得られます。だからこそ多くの人に構築記事が読まれたり、その人の発言が多く受け入れられるのです。
レート2000に乗るということは、今までにどれだけ考えたか、どれだけ頑張ったかの証であり、そのアイデアの正しさを後押しします。
そのシーズンのみではなく、何年もの世代を超えた経験が反映されます。主観ではなく客観的な証明です。机上の空論ではありません。
だからこそ、発言に説得力があり、信用そして信頼が生まれます。多くの人が納得出来るのです。この納得感というのはとても大切です。
また、例えばの話をします。完全なフィクションです。
過去に改造に手を染めた人がいるとしましょう。そんな人が切断バグをしている人に向かって「不正は良くない!切断バグやめろ!」などと発言していたらあなたはどう思いますか。「そうだよね!切断バグ良くないよね!」と思いますか?思いませんよね。
「まだポケモンやってて草」「リアルマグマ団とアクア団の戦い」「内輪揉めしててわろた」「改心しないソッドとシルディ」「同族嫌悪」「エアスラが外れて運負け主張するより酷い」「顔面オニゴーリ」「面の皮が厚すぎる、化けの皮100枚くらい被ってそう」「即堕ち2コマやめろ」「投げる前からブーメラン突き刺さってて草、ボーマンダかよ」と、そう思うはずです。思いますよね。そこまでは思わない?そうですか。僕も今考えました。
たしかに言っていることは正しいのです。不正は良くないことです。ですが改造に手を染めた犯罪者が何を言っても「お前が言うな」「お前も同類だろ」となります。当然誰も耳を傾けてはくれません。
たとえ改造から足を洗ってもその手は汚れたままなのです。それを意識せずに正論を言ったところで誰も納得出来ません。
一方で、日頃からポケモン対戦を一生懸命頑張っていて品行方正な美少女JKが「切断バグはやめましょう!」と言っていたらどうですか?
「そうだよね!良くないよね!やっぱり◯◯ちゃんは言うことが違うな〜😁」と素直にそう思うはずです。ツイートのリプ欄にも賛同の声は多いことでしょう。たとえレート2000に乗っていなくとも。
そういうことなのです。人に話を聞いてもらえないのはレート2000に乗っているかどうかではないのです。
何を言うかではなく誰が言うか、日頃の行いがモノを言います。周囲からの信用さえあればレートなんて関係ありません。
ですが、全く知らない相手にも自慢のポケモンを紹介したいとき、自分の日頃の行いなんて相手は知る由もありません。
知らない人から突然「サザンドラの耐久調整はこうだよー」と話しかけられたら「え?誰...怖...ブロックしよ...」となってしまいます。
こんなの無条件で受け入れてくれる人はそうはいません。受け入れてくれるのは声変わりする前の夢咲楓さんと実況者のバンビーさんくらいでしょう。
ですが、話しかけてきた人がレート2000に乗っていたらどうでしょうか。確実に相手の態度は急変します。「え!レート2000に乗ってるんですか!?すごい!きゅんきゅん」となること間違いなしです。モテモテです。
このように客観的な指標は相手からの評価に大きな影響を与えるのです。
余談ですがレート2100になるとファンレターが届くようになり、レート2200になると彼氏/彼女が届くようになるそうです。すごいですね。
そしてここで重要なのは先ほども書いた通り、レート2000に乗る以外にも信用=人権、発言権を得る方法はあるということです。
リアルの世界で考えてみてください。あなたが話を聞いてもらえない理由はレート2000に乗っていないからですか?関係ないですよね。
何度も言いますが、話を聞いてもらえない理由はレート2000に乗っていないからではなく、あなたが相手に信用されていないからです。
普段から感じているように、レートが高ければ高いほど受け入れてもらいやすくなるのは事実です。
ですがレートは一つの要因です。結局話を聞いてもらえるかどうかは日頃の行い次第、人望次第です。レートはそれを補強するものでしかありません。
「レート2000未満だから人権がない」
のではなく
「相手に信用されていないから人権がない」
のです。
なので、レート2000を目指すことも大切ですが、普段の振る舞いを意識することで、相手からの信用を得られるのではないでしょうか。
まとめ
ポケモンの人権を得たいなら美少女JKになりましょう!
おわりに
終わります!
Special thanks
・ポケモンという素晴らしいゲームを作ってくれた株式会社ポケモン及びポケモン関係者の方々
・いつも「みどりかわさん良いこと言うな〜」とツイートしてくれるみんな